2018-01-01から1年間の記事一覧

「温故創新」181231 N255 伊波喜一

三十年 歴史刻みし 平成の 幕を閉じるか 思い溢れて 本日が平成最後の年末となった。国内だけでなく世界に目を転じると、この30年間は昭和に勝るとも劣らないほど、激動の時代であったことが分かる。経済面や社会面での混乱に加え、自然災害や原子力被害、テ…

「温故創新」 181128 N254 伊波喜一

木枯らしの 舞う季節にぞ 何思う 故郷の味 人恋しヒト 少子高齢化が確実に予想されることを受けて、日本は「多民社会」へと舵を切っている。また、少子化に伴う労働力不足を補うために、「技能実習制度」の条件見直しも国会で審議(僅かな時間)した。さらに…

「温故創新」181023 N253 伊波喜一

窓の外 差し込む光 柔らかに 光と陰の 陰影豊か 上野の森美術館で「フェルメール展」を観た。17世紀のオランダを代表する画家ヨハネス・フェルメールは、静謐な空間とそこに差し込む淡い光を描いた作風で、「光の魔術師」と呼ばれている。《牛乳を注ぐ女》《…

「温故創新」181018 N252 伊波喜一

性被害 防ぎ救わん 一人立つ 地道な奉仕 誰を頼りに ノルウェーのノーベル委員会は5日、2018年のノーベル平和賞を、アフリカ中部コンゴ民主共和国の婦人科医デニ・ムクウェゲさんと、イラクの少数派ヤジディ教徒のナディア・ムラド・バセ・タハさんに授与す…

「温故創新」181001 N251 伊波喜一

研究の 行く末見つめ 黙々と ワクに縛るな 成果自ずと 今月1日にノーベル生理学・医学賞に京都大学特別教授の本庶 佑さんが選ばれた。免疫を抑制する働きを持つ分子「PDー1」を発見し、がん治療薬「オプジーボ」の開発へとつなげた。その功績が評価された…

「温故創新」180917 N250 伊波喜一

敬老の 声聞くことも なかりけり 道しるべかな 皆に惜しまれ 30数年来お世話になったN先生が亡くなった。享年89歳。類まれな包容力と文章表現力とで、出会う人を味方にしてしまう稀有な方だった。筆者が駆け出しの頃、社会や仕事に対する鬱屈した不満を漏ら…

「温故創新」180904 N249 伊波喜一

雨風に 恐れひるまず 卵抱く 母鳥守る 父の見守り 台風21号が猛威をふるっている。関西では最大瞬間風速58mを記録し、甚大な被害が出た。今年は台風の当たり年で、長雨による河川の氾濫、堤防の決壊、山崩れなどが相次いだ。さらにこの時期の襲来は、農作物…

「温故創新」180808 N248 伊波喜一

昏睡の 中に浮かぶは 故郷の 平和守りて 道過(あやま)たず 沖縄県知事の翁長雄志氏が、8日午後亡くなった。67歳だった。米軍普天間飛行場の名護市辺野古基地移設阻止を掲げ、反対運動を展開中だった。その矢先の今年4月、すい臓がんが見つかり摘出した…

「温故創新」180804 N247 伊波喜一

知りたるを あれこれ伝え 自他ともに 脳の活性 生きる喜び 若い世代にとって、人生100年時代は驚くよりも(どう備えるか!)と考える方が多いのではないかと思う。医学の発達と医療技術の向上、健康志向の高まりとIT技術の発展は、肉体のアンチエイジン…

「温故創新」180730 N246 伊波喜一

黄色の実 緑の衣に 包まれて トウモロコシの 噛めば甘みが かんかん照りが続いたかと思いきや、台風12号が東海地方に上陸し、被災地に豪雨をもたらした。復興の妨げにならないことを強く祈る。 今年初めてトウモロコシを食べた。皮ごと蒸して、味が落ちない…

「温故創新」180724 N245 伊波喜一

太陽の 陽差し射ぬかん 実がたわわ ブルーベリーの 実り嬉しき 暑すぎる夏が続いている。昨日は埼玉県の熊谷市で国内観測史上初の41.1℃を記録した。東京都青梅市でも40.8℃を記録した。従来の酷暑・猛暑・熱署という言葉では、十分に表現できない。溶…

「温故創新」180717 N244 伊波喜一

上からも 下からも照り返されて 体痛める 熱中恐し 西日本豪雨の復旧に当たる最中、日本列島は記録的な暑さに見舞われている。30数度越えどころか、38度となる地域もあり、エアコンなどの空調が復旧していない中での作業は、灼熱と化す。体調管理と併せ…

「温故創新」 180711N243 伊波喜一

毎日の リズム守りつ 時々は 変えてみるのも 楽しからずや 7月も中旬に入る。真夏日が続いたかと思いきや肌寒くなったりで、陽気が定まらない。これから2か月程は暑さがたけなわになる。 くれぐれも体調を崩さないようにしていきたい。 今朝、通勤の道すじ…

「温故創新」180710 N242 伊波喜一

想像を 超える雨量に 成すすべも 未曽有の被害 声を失い 西日本豪雨の被害の様子が伝わってきている。10日時点で死者は172人に上り、安否不明者も89人に達した。家屋の流失や浸水は2万世帯に達し、断水も数万世帯に達する。想像を絶する被害の大きさ…

「温故創新」180708 N241 伊波喜一

長雨の 被害すさまじ 大水の 避難勧告 無事を祈らん 西日本では記録的な豪雨が続いている。8日現在死者77人・安否不明が40人以上となっており、避難指示・勧告の対象は19府県の260万世帯、590万人に及んでいる。鉄道や道路などの交通網も遮断さ…

「温故創新」180706 N240 伊波喜一

生存の 自由奪うは 許されぬ 倫理と法の はざ間で悩み 死傷者を含め、国内外に多大な衝撃をもたらしたオウム真理教事件の死刑執行が本日午後行われた。7名の同時執行だった。オウム真理教はバブル期に出現し若者達の心を捉えた集団だった。が、自らの目的達…

「温故創新」180703 N239 伊波喜一

全力の 闘い済んで 来し方を 振り返りつつ 4年後目指す ワールドカップの余韻が残り続けている。今大会は番狂わせが多かった。ドイツ・スペイン・ポルトガル・アルゼンチンなどの強豪国が、軒並み敗れた。反対にFIFAランキング下位のロシアや日本が、予…

「温故創新」180602 N238 伊波喜一

向かい合い 互いの思い 伝え合う 考え違うも 先ずは聞かんと 日大アメフト部の余波が続いている。全体主義的体質、鉄拳制裁に見られる暴力体質、責任転嫁など、組織の悪いところが吹き出ている。これらは氷山の一角で、自浄作用を起こせない組織は似たような…

「温故創新」180601 N237 伊波喜一

健やかに 育たんかなと 関わりて 盛大なるや 地区委員会 5月末日の昨晩、江古田地区委員会総会が開かれた。江古田地区の子ども達のために5町会を始めとする、実に多くの方達が関わっている。総会だけでも64名の参加があった。地区活動を裏方として支えて…

「温故創新」180526 N236 伊波喜一

ふた月の 時の重みよ 離任式 送る言葉に 思い溢れて 昨日は江古田小の離任式だった。5月の終わりに離任式ということに、何となく間延びした印象を持っていた。しかしいざ式が始まって子ども達の送る言葉を聞いていると、私自身の不明を恥じた。子ども達にと…

「温故創新」180525 N235 伊波喜一

雪の舞う 卒業式の はなむけに 誓いひそかに 胸に温め 先週、大学の還暦同期会があった。学部卒業生139名の内、84名が参加した。卒業時は学部1期生のため、筆者達には先輩がいない。創立者から「1期の皆さんは先輩がいない中、自分の道は自分で拓くしか…

「温故創新」180519 N234 伊波喜一

制約と 上手く付き合い 発信を 民衆の支持 固める外交 ロンドン郊外のウィンザー城で、19日英王室のハリー王子とメーガン・マークルさんが結婚式を挙げた。ダイアナ元妃を母に持つも、不遇な幼少時代を過ごし成人したハリー王子。その王子とマークルさんは…

「温故創新」180518 N233 伊波喜一

一人立ち 人の世界の 常なれど 自立後押し 今後の課題と 学校生活への不適応や不登校児童・生徒の数が減らない。どころか、徐々に増えてきている。全国の不登校児童・生徒数は17万人と高止まり状態であるが、不適応はその予備軍である。原因として、学習や…

「温故創新」180509 N232 伊波喜一

人を見る目の優しさに 誘われて 心根優し だるまとてんぐ 絵本作家の加古里子(かこさとし)が亡くなった。享年92歳、最後まで創作意欲を失わなかった巨星である。代表作は「かわ」。氷に閉ざされた北国に春が訪れる。雪解け水が渓谷を下り、人々の生活を…

「温故創新」180505 N231 伊波喜一

里山を 吹き抜ける風 柔らかに 水辺に響く 子ども等の声 トトロの舞台の原型となった八国山緑地(東村山市)を訪れた。アニメでは猫バスが走ったり、さつきとメイの母親が入院している病院があったりとするが、原作のイメージと変わらない光景が広がっている…

「温故創新」180504 N230 伊波喜一

意気盛ん 還暦過ぎて 幾年か 思い出ばなし 花咲く集い 高校時代の友人JKが県副知事に就任したのを機に、同窓会を開いた。36名が集まり、彼の就任を祝った。副知事は激職である。それなのに、彼は飄々・淡々としていた。それでいて、世情にも通じ、ウィッ…

「温故創新」180503 N229 伊波喜一

ご先祖に 手を合わすかな 清明の 道端刈られ 気持ち新たに 4月末に帰省し、墓参りをしてきた。清明(しーみー)である。清明は中国から伝わり、「清明の節」の期間に先祖のお墓に親戚が集まり、線香や花、重箱に詰めた料理を供え、先祖の墓を供養したのが始…

「温故創新」180502 N228 伊波喜一

全力で プレーするかな 鉄人の 笑顔はち切れ 心温か 鉄人、衣笠祥雄が先月亡くなった。享年71歳だった。2215試合連続出場の記録を持ち、通算2677試合出場、2543安打、504本塁打、1448打点、通算打率2割7分という大記録を打ち立てた。1979年、左肩に死球を受…

「温故創新」180425 N227 伊波喜一

身の危険 省みもせず ただ一人 真実伝え 救わん子等を 映画「ペンタゴン・ペーパーズ」が上映されている。米国のベトナムにおける政策決定の欺瞞を暴き、真実を国民に知らしめたワシントン・ポスト社の道義的責任を描いた作品である。 ベトナム戦争当時のニ…

「温故創新」180418 N226 伊波喜一

晴天の 空温かに 花粉舞う くしゃみの辛さ 悩まされつつ 4月も終盤にさしかかっている。今年は花粉の放出量が例年の数倍とかで、あちらこちらでマスクをかけている姿を目にする。気温も30度近い真夏日になったかと思いきや、一転3月並みの10度前後とな…