「温故創新」180525 N235 伊波喜一

雪の舞う 卒業式の はなむけに 誓いひそかに 胸に温め

先週、大学の還暦同期会があった。学部卒業生139名の内、84名が参加した。卒業時は学部1期生のため、筆者達には先輩がいない。創立者から「1期の皆さんは先輩がいない中、自分の道は自分で拓くしかありません。何くそと負けじ魂を燃え上がらせて、挑戦していってください。同時に、社会から謙虚に学び、先輩に可愛がられる人であってください。そして、自分が花を咲かせるのではなく、後輩達のために種を蒔いていってください」と、厳しくも温かい言葉をいただいた。 あれから38年。北海道から沖縄まで、その日のために集ってきた学友達の姿に、創立者から「今日は遠いところ有難うございます。創立者として、これほど嬉しいことはありません。皆さんのこれまでの活躍に、心よりお礼を申し上げます。これからも、後輩達の道を拓いていってください」と、心温まる激励をいただいた。 人は順風満帆の時ばかりではない。逆境の時が必ず来る。その時に、拠りどころとなるものを持っている人は強い。人を育てることは難事中の難事である。自身の置かれた立場で、人材を見つけ、育ててゆこうと、決意を新たにした一夜となった。