「温故創新」240423 N1413伊波喜一

不名誉な 軍事費更新 最高に 軍縮後退 377兆円 

 明け方の雷に目覚める。地面に叩きつける雨の音が聞こえてくる。梅雨入りしたわけでもないのに、気候が変わってしまったかのようだ。

 ストックホルム国際平和研究所は22日、2023年の世界の軍事費が2兆4430億㌦(377兆7610億円)だと発表した。前年比6.8%増である。9年連続の増加で、過去最高額となった。

 米国、中国、ロシア、インド、サウジアラビアの上位5カ国の合計が、全体の61%を占めている。ウクライナは51%増、日本は11%増となった。

 地域別では南北米大陸が世界の41%、アジア・オセアニア地域が24%を占めた。南北米大陸に関しては、政情不安定な要因が大きい。腐敗やテロ、麻薬や抗争を力づくで押し込めようとしている。

 アジア・オセアニアは、中国の脅威が要因である。彼の国が軍事を拡張し、力づくで覇権を拡大する。備えあれば患いなしと考えるのは、どこの国も同じである。

 この有様では、軍事費の削減は夢のまた夢である。一旦悪の連鎖が起きると、互いが消耗するまで闘いつくさないと収まらない。

 もし377兆円もの予算を文化・教育・芸術に当てたら、どれだけの人材を育てることが出来、興隆させることが出来るだろう。それが善の連鎖となり、地域や国土に還元される。

 そのためにも、修羅界の指導者達の一念を変えることが喫緊である。