「温故創新」180703 N239 伊波喜一

全力の 闘い済んで 来し方を 振り返りつつ 4年後目指す

ワールドカップの余韻が残り続けている。今大会は番狂わせが多かった。ドイツ・スペイン・ポルトガル・アルゼンチンなどの強豪国が、軒並み敗れた。反対にFIFAランキング下位のロシアや日本が、予想を覆して善戦した。日本は今回ベルギーに逆転されたものの、格上の相手を追い込む戦いができたのは、確実に日本の力がついてきている証拠である。西野監督は前監督ハリルホジッチ氏に対し、会見で次のように述べている。「ハリルホジッチ監督が積み上げてきたスタイル、チームにもたらしたものは大きい。私自身も継承するところはしないといけない。その中で、アクセントになるものはチーム、選手に与えてきた。ハリルホジッチ監督が言ってきたコンタクトの強さ、縦への強さは間違いなく必要なものである」。前監督を支え、敢えて火中の栗を拾い、成果を出した西野監督の言葉からは、淡々とした中に前監督への感謝と尊敬が感じられる。

人の評価は難しい。解任された前監督が金銭的な補償を争わず、「名誉の挽回」のみを求めたのは何故だったのだろう?早急に物事を判断し決断づける前に、やるべきことがあったのではなかろうか。