「温故創新」181231 N255 伊波喜一

三十年 歴史刻みし 平成の 幕を閉じるか 思い溢れて 

 本日が平成最後の年末となった。国内だけでなく世界に目を転じると、この30年間は昭和に勝るとも劣らないほど、激動の時代であったことが分かる。経済面や社会面での混乱に加え、自然災害や原子力被害、テロや民族紛争など、人類は未曾有の出来事に直面せざるを得なかった。一方でデータを重視するあまり人間の頭脳を過信し、そのツケが巡り巡って人類に還ってきたかのようだ。植物の種子の遺伝子組換えや人間の遺伝子操作など、神の領域を冒しているように思えてならない。 さて平成は昭和後半30年の夢と活力に満ちた時代から、バブル期の光と陰を経て今に至っている。平成に生きている私達は、この時代があまりに近すぎて俯瞰して眺めることが出来ない。しかしあと30年も経てば、平成を明らかに見ることが出来よう。 先日、昭和時代の友人達と一献交わした。折々に飲んでは議論したことが、懐かしい。スマホがない分、直接会って話すしかなかった。時には口論になったが、それさえも懐かしい。会って話すのはアナログ的だが、そこに昭和の良さがあるようだ。