「温故創新」190104 N256 伊波喜一

吹きすさぶ 風に踊るや 木の葉舞い 天空の青 白雪の富士

 新しい年が始まった。大変化の平成からバトンを託されるこの年の行く末には、どのような未来が待っているのだろうか。分断や差別、諍いのない世界になることを強く願う。 新年の祈りを終え、富士山の見えるところへと車を走らせた。遠くに目を凝らすと富士が鮮やかに立っている。上空では風が吹き荒れているらしく、陽炎のように大気が渦巻いている。相当な風圧に違いない。そんな様子はおくびにも出さず、富士は堂々と聳え立っている。心弾む気持ちで富士の威容を眼に収めた。 東証大発会では3年ぶりに安値となり、1万9561円の終値となった。米株式でアップルが急落したことを受けて、関連株売りがかさんだことも影響したようだ。株式は投資家の先読みとそれに伴う心模様が大きく影響する。経済実感が伴わないものから人は手を引く。適度な収入があり家族が食べていける生活、仕事を通して自己実現できるための子育て環境、労働環境や雇用状況の改善、そして安心で尊敬される老後生活は、国家や民族、宗教の違いを超えて、誰もが求めているのではないだろうか。