「温故創新」190501 N272 伊波喜一

国民と 世界の平和 願いてし 柔和の心で 道を拓くか  

 令和が幕を開けた。新天皇陛下は126代天皇として即位した。お言葉では、始めに上皇陛下の示された象徴としての姿に敬意と感謝を述べられた。そして「憲法にのっとり、日本国及び日本国民統合の象徴としての責任を果たすことを誓い、国民の幸せと国の一層の発展、そして世界の平和を切に希望いたします」と結ばれた。世界平和を希求するというところに、新天皇陛下上皇陛下から引き継いだ熱い思いを感じてならない。 筆者は4月末に、今次の大戦で多大な犠牲者を出した沖縄で、清明を終えてきた。そこで強く思ったことは、人の不幸の上に自らの幸せを築かないということである。他民族や他国の犠牲の上に、自国の発展を築かないということである。 上皇陛下は平成の30年が幕を閉じようとする時を振り返って、「平成が戦争のない時代で終わろうとしていることに、心より安堵している」と述べられた。上皇陛下が上皇后陛下と共に率先して行われた平和旅を、新天皇陛下皇后陛下も引き継いでゆかれる。 日本は日本一国だけでは生きてゆけない。他国と協調し良さを取り入れ、日本の立ち位置を確立していける令和でありたい。