「温故創新」190514 N273 伊波喜一

 バリバリと 空の一角 突然に 遠雷の音 天候不順    

 日中の暖かさに惑わされ薄着で出かけると、夕方から急に冷え始め、夜半には寒さが応える。ここのところ、天候が不順である。

 娘の小学校入学祝いに植えたサクランボの実が、今年も豊作だ。昨年、縦横に伸びすぎた枝を我流で伐ったのはいいが、若芽に勢いが感じられなかった。(今年ははたして実をつけるだろうか?)と案じていただけに、赤い実がたわわに成っているのを見ると嬉しい。ご近所にお裾分けしても、まだまだ成っている。2階まで伸びている枝の実にはさすがに手が届かず、結局、鳥たちの餌になっている。

 さて、ソーシャル・スキルトレーニングの一環に聴くがある。同じ聞くのでも、相手に体を向け・相づちを打ち・笑顔で返すと、話し手を安心させ喜びを感じさせる。聴くには身も心も傾けて聞くという意味合いが感じられる。不思議なもので、人は傾聴してもらうと心が落ち着き、自らを振り返れるようになる。励ましの言葉傾聴によって、人は癒され自らの存在意義を新たにする。私達が受けたこの恩恵を、同じように今度は誰かにしてゆきたい。厳しい社会状況だからこそ、耳を傾け、相手の心に灯をともしてゆきたい。