「温故創新」210121 N643 伊波喜一

大国の 舵取る使命 重大な 分断改め 統一目指す                   

 東京は朝から快晴である。空気が乾燥し切っていて、湿度が30%に満たない。火の元には十分気をつけてゆきたい。

 米国第46代大統領に、ジョー・バイデン氏が就任した。

 米国は今、新型コロナウイルスが猛威を振るい、いまだ収束の兆しが見られない。経済格差・職種における分断・人種差別など、解決すべき課題が山積している。

 加えて、トランプ氏が客観的証拠を示さず、主観的評価のみで対応した結果、米国民同士が互いを信じないという事態にまで関係が悪化した。

 本来、自由と責任は米国のウリだった。他国からは内政干渉と言われようとも、自ら信じる自由を標榜し・広める。 

 全く自己中心的で余計なお節介だが、世界がそれに魅入られたのは、米国が責任を重んじた国だからである。 

 周りがどう思うかではなく、自ら信じるところを最後まで貫く。この責任感こそ、民主主義の根幹に関わる価値観であり、そこに多くの人達が惹き付けられてきた。 

 一度信頼を失った社会を元に戻すのは、容易ではない。立場の異なる国民が互いの声に耳を傾け、中庸を尊重していくまでには、長い道のりが待っている。

 その先にしか米国民同士、そして世界との融和は待っていないのだ。