「温故創新」191022 N338 伊波喜一

即位する 天皇として 内外に 平和の道を 宣言されて

 皇居宮殿松の間で即位礼正殿の儀が行われた。昨夜来の雨が止み、薄陽が差した。世界128カ国地域と国内から2千人が参列した。天皇陛下は貴櫨染御ほう(こうろぜんのごほう)を身にまとい、高御座(たかみくら)で即位を宣言した。「国民の幸せと世界の平和を常に願い、国民に寄り添いながら、憲法にのっとり、日本国及び日本国民統合の象徴としてのつとめを果たすことを誓います。国民の叡智とたゆみない努力によって、我が国が一層の発展を遂げ、国際社会の友好と平和、人類の福祉と繁栄に寄与することを切に希望いたします」。国民の代表として安部総理大臣が寿詞(よごと)を述べ、万歳三唱し、自衛隊による21発の礼砲が鳴らされた。夜には饗宴の儀が催される。      今回、台風19号の被害の甚大さに配慮して、祝賀御列の儀は延期された。大戦後79年を経て、国土の防災やインフラ整備は喫緊の課題となっている。また、資源のない日本が生き延びる道は世界各国との協力と平和の維持であることも、実感されるところである。 陛下のお言葉を私達一人一人がどう具体化していくのか、これから長い道のりを歩むこととなろう。