「温故創新」210523 N765 伊波喜一

久方の 陽光浴びて 蔓伸びる 陽射し戻りて 梅雨の晴れ間か          

 1週間ぶりに、晴れ間がのぞいている。予報では夏日並みの暑さと出ていたが、木陰は涼しい。

 外に出て、伸びた枝や下枝を刈る。枝の緑から、青臭さが匂ってくる。プランターのゴーヤーやヘチマの蔓も、ぐんと伸びている。つくづく、お日様の力は偉大である。 

 沖縄が今日から緊急事態宣言となった。飲食店での酒類の提供を禁じる、は変わらずである。

 夜の街の悪者扱いもそうだったが、特定の業者を名指しするやり方には進歩が感じられない。これで果たして、感染者を減らせるのか疑問である。抜本的な対策は、コロナワクチンの早期接種に尽きる。公明の提案でワクチン接種に目途がついた。が、その後のスピード感が全くなさすぎる。 

 世界ではワクチンの知的財産(特許)の一時放棄をめぐり、米中が対立している。欧州連合は、生産技術が伴わないとしてこれに反対している。翻って日本は、未だ生産ラインにさえ乗っていない。この遅れをどう取り戻し、国産ワクチンを開発するのか、国民は固唾をのんで待っている。 

 人は目標があれば耐えて、頑張れる。禁止事項で人の行動は縛れない。合理と合意と合法を前提に、コロナ克服に向けた行程表を国民に示してゆきたい。