「温故創新」 181128 N254 伊波喜一

木枯らしの 舞う季節にぞ 何思う 故郷の味 人恋しヒト

 少子高齢化が確実に予想されることを受けて、日本は「多民社会」へと舵を切っている。また、少子化に伴う労働力不足を補うために、「技能実習制度」の条件見直しも国会で審議(僅かな時間)した。さらに今国会で成立した「外国人材拡大法案」は、日本の現在の人手不足を解消するための苦肉の策である。背景には、先の見えない働き手不足がトンネル入り化している現状がある。背に腹は変えられないとばかりに、即戦力として外国人を雇おうとしている。確かに、経済は需要と供給との関係で成り立っている。国内の労働力をカバーするために、外国人を受け入れる事は自然な流れでもある。しかし、問題なのはそれが経済優先になっていて、人優先になっていないことである。労働力をコストの面からしか捉えず、働き手の向こう側には家族や故郷があるということに、想像が及んでいない。 外国人から見た「魅力度ランキングで」、日本は63ヶ国中51位である。これで魅力的と言えるだろうか? 今こそ日本は経済一辺倒を改めて、人優先の温かい国造りを考えなくてはならないのでは。