「温故創新」180717 N244 伊波喜一

上からも 下からも照り返されて 体痛める 熱中恐し 

 西日本豪雨の復旧に当たる最中、日本列島は記録的な暑さに見舞われている。30数度越えどころか、38度となる地域もあり、エアコンなどの空調が復旧していない中での作業は、灼熱と化す。体調管理と併せて、感染症対策が問われるところである。 この連休でもいたるところで、復興ボランティアの協力が多く見られた。土砂のかき出しから片づけの手伝いなど、現場ではいくらでも人手が必要である。現地の人達にとって、心強いし有難いことに違いない。復旧までの道のりはこれからである。復旧の物資に加え、マンパワーをどう持続していけるかが、今後の課題となる。 ボランティア活動は、無理なく出来るところからやることが基本である。政府の支援だけでは、痒いところに手が届かない。だからと言って、ボランティア頼みにするのは、これまた本末顛倒である。施設の維持や人材の確保は、政府の仕事である。それでも手の届かないところをどう補っていくのか。そこにボランティアの意義も使命もある。

 ボランティアと言えば、野球やサッカーなどボランティアの人達が、この炎天下で熱心に指導している。教えることが好きだということは無論あろうが、育てるという情熱がなければ続かない事である。育てるの中には、種をうえ大事に育む気持ちが込められている。

その思いが次の世代に伝わっていく。有難いことだと思う。