「温故創新」210105 N627 伊波喜一

 

音声で 道案内を するアプリ ナビレコ普及 国の予算を         

 早朝、空高く月が昇っていた。上空は濃い闇に覆われていて、その中に灯がともっているかのようだった。 

 視覚障がい者にとって、一人で目的の場所へ行くことは非常な困難を伴う。

 「音声ナビネット」は、視覚障がい者に声で道順を伝える無料ガイドアプリを普及している団体である。スマートフォンで簡単に道案内を作成できるアプリを、広めている。 

 このガイドアプリは「ナビレコ」で、多くの人に道順を投稿してもらい、声の地図を届けるサービスだ。GPS機能を活用して、声や振動で案内する。2016年に実用化し、約6千人が使っている。 

 案内ルートは現在1170件。その1つ1つをボランティアが投稿している。作成にはパソコンで経路を指定し、説明を入力しなければならない。今後、スマホで簡単に案内ルートづくりが出来るよう、開発を進めている。 

 視覚障がい者が初めてのところに一人で行く場合、ガイドヘルパーを予約するなどの方法がある。しかし時間や労力がかかるので、気軽に出歩けない。 

 障がいは誰にでも起こりうる。私達の発想と想像の枠を少しだけ広げるだけで、不自由をかこつ人達が生き生きと暮らせる。 

 国の理解と支援と予算化を、早急にお願いしたい。