「温故創新」210914 N879 伊波喜一

明確な 基準示さず お願いで 規制と保証 検討ありき     

 日中は蒸し暑いが、夜になるとヒンヤリとする。半袖では肌寒いぐらいだ。体温調整が難しい。

 ロックダウンの法整備について、各界から意見が出されている。

 ロックダウンを求めるには、補償が欠かせない。自粛と補償はセットである。この前提無しに自粛を説いても、説得力に欠ける。

 政府の一連の自粛要請は、お願いをベースにした行動変容を促すものだった。ただし、休業要請に伴う休業補償がどこまで成されたかについては、疑問が残る。

 これまで、一部の飲食店や若者の行動が問題視されてきた。

 しかし、ワクチン接種の普及率や医療並びに医療従事者の充実が、後手に回っていた。本来なら、そのことを問題視しなければならなかった。

 その上で、ロックダウンを進めるのであれば、基準を明確に示し、誰もに公正に実施する必要がある。一部の人の大きな犠牲の上に、ロックダウンが強行されることになるのは禍根を残す。

 今後、私権制限をするに当たっては、慎重な議論を重ねるべきである。多方面から専門家や庶民を招き、その声に耳を傾け、法整備する。 

 なぜなら不満や不安、格差や差別、貧富や保護からくる虚無感は、ときに人を全体主義へと走らせるからだ。

 この事を心に留め、拙速を戒めたい。