「温故創新」220628 N1067 伊波喜一

梅雨明けの 記録更新 最短に 猛暑日続く 電力逼迫

 7月を前に猛暑が続いている。佐野市では39.8度を観測した。

 気象庁の発表によると、東海、九州南部、関東甲信で、それぞれ梅雨の期間が最短となった。全国914の観測点中69地点で、35度以上の猛暑日となった。

 電力状況は今日も逼迫し、政府は昨日に引き続いて注意報を出している。農作物や魚介類も、収穫が案じられる。小雨高温では地面の底が乾燥し、根が枯れてしまう。

 加えてカンカン照りでは、作物がやせ細る。海流も温暖化の影響で生態系が変わり、生存が危ぶまれる。急激な温暖化でプランクトンが大量に発生したりすれば、生態系は混乱を極める。 

 これまで日本は、第一次産業からの脱却に長い年月をかけ、国力を傾けてきた。しかし、肝心かなめの食の供給が滞っているようでは生産の基盤がぐらつく。

 実家には井戸がある。祖父の代に村人が協力して、持ち回りで各家庭の井戸を掘った。

 水道が普及してからは、主に庭の樹木の水撒きように使っていた。しかし思い出してみれば、小さい頃は飲み水にも冷やすのにも井戸水を利用した。また雨水をタンクに貯め、有効利用してきた。

 温暖化はこのような昔からの知恵に、目を向けるきっかけになるのかも知れない。