2019-01-01から1年間の記事一覧

「温故創新」190831 N302 伊波喜一

何のため 誰のためにと 問う場こそ 学校の持つ 多様性では 公立小中学校教員志願者が減っている。文科省の調査では2012年度は12万2千人、2018年度は10万5千人である。現場教員へのアンケートでは①この仕事に満足している82%、②教員は良いことの方が多い74…

「温故創新」 190830 N301 伊波喜一

角膜を 目に移植す 世界初 iPSの 貢献新た 人間の体はよく、小宇宙に例えられる。角膜はわずか0.5㎜の厚さであり、光を取り入れる窓の役割をしている。また、光を屈折させて,水晶体とともに目のピントを合わせる働きがある。さらに、角膜表面は常に涙で…

「温故創新」190825 N300 伊波喜一

若き日に 自ら決めた この道を ひたすら走る 人と比べず 近くの公園から、蝉の鳴き声が喧しい。ここのところ、トンボの舞いも目にする。いつの間にか、季節が秋へと変わっているようだ。 矢沢永吉のドキュメンタリーを見た。ギター一本を持ち、18歳で広島か…

「温故創新」190817 N299 伊波喜一

トーカチの 祝いの席に 集いたり 笑顔溢れん 喜び舞うか 今年は終戦から74年目となる。日本は先の大戦で、多大な犠牲者を出した。沖縄は本土決戦の捨て石として、米軍の圧倒的火力に対峙させられた。結果は瀕死状態となった。その爪痕は日本国内は言うに及ば…

「温故創新」190814 N298 伊波喜一

人間の 価値とは何か 考えん 優生保護の 二の舞防がん 失敗から学ぶ生き物が人間ならば、失敗から学ばないのも人間である。遺伝病の治療に効果が期待されているゲノム編集。現在のところ治療法がない遺伝病は、5千以上とされている。その親の遺伝子を受け継…

「温故創新」190813 N297 伊波喜一

温暖化 台風発生 次々と 被害拡大 防ぐ手立ては 台風8・9・10号が日本を直撃している。特に10号は赤道付近から北上してくるものの、日本の北にある高気圧に阻まれて、迷走気味にある。 地球温暖化に関するデータは1904年から取られており、2005年の100年間…

「温故創新」190812 N296 伊波喜一

おもてなし 何を国是に 進むのか 国土の復興 置き去りにせず 来年の五輪開催に向けて、新国立競技場の建設が急ピッチで進んでいる。公式ボランティアの募集などソフト面での整備にも余念がない。「震災復興」と「おもてなし」を掲げて招致した五輪だが、今、…

「温故創新」190810 N295 伊波喜一

原発の ない国造る これからの 地球の未来 壊してなるか 9日は「長崎原爆の日」。究極の凶器・原子爆弾が広島に次いで使用され、当時の長崎市の人口の3分の1弱、7万4千人が死亡した。後遺症に苦しむ人々は数え切れない。それでも人類は、核の使用から抜け…

「温故創新」190806 N294 伊波喜一

広島に 原爆投下 74年 愚かな戦さ いつまで続くと 広島に核兵器が使用されて74年目を迎えた。死亡及び被爆した人は50数万にのぼると推定されている。実際に後遺症に苦しむ人達を含めると、膨大な人数になる。 知人に、被爆の後遺症と向き合っていた人がいた…

「温故創新」190805 N293 伊波喜一

我が道を 歩む人々 それぞれが 活気ある国 手本となるか 中米のコスタリカを旅した。同国で働いている娘の様子を見るのも兼ねて、訪れた。コスタリカは軍隊の無い国である。その分教育に力を入れている。同時に、自然を大切にする国としても知られている。そ…

「温故創新」190722 N292 伊波喜一

夢見るや 学びを深め 叶えなん 専門性を 磨き続けて 先の見通しにくい経済・社会状況が続いている。そんな中、スポーツや学問の世界では、世界に挑戦する若者が増えている。彼らに共通するのは、語学力のブラッシュアップと物事を端的に表現できる言語力だ。…

「温故創新」190721 N291 伊波喜一

政策を 問う国政で 国民の 審判仰ぐ 真夏の夜よ ここのところ、蒸し暑い毎日が続いている。今日は湿度が96%で、不快どころではなかった。 そんな中、第25回参議院選挙が行われた。今回の争点は、社会保障費である年金や雇用条件の改善、貿易や外交だった。…

「温故創新」190720 N290 伊波喜一

差別的 発言許して 良いものか 偉大なアメリカ 過去のものにと 某国大統領の差別的表現が止まらない。自身を批判する野党の女性議員に対して「政府が全く完全にひどいことになっている国から元々きたのだから、帰国して母国を良くしたらどうだ」と発言した。…

「温故創新」 190719 N289 伊波喜一

待遇の 改善求め ストライキ ロボットのよう ヒト働けぬと ネット通販最大手の米A社の一部労働者が、15日、待遇改善を求めて6時間のストライキを起こした。ストの発端は時間あたりに荷詰めする物品数のノルマが厳しく、無理な作業で怪我をする人が後を絶た…

「温故創新」190718 N288 伊波喜一

凡々と 生きてゆけるか 現実は ハンデ乗り越え 活かしてぞこそ 大相撲名古屋場所が面白い。両横綱が健在で、場所を引き締めている。力と力のぶつかり合いに加え、技の応酬が冴え、一瞬の内に勝敗が決する。そんな中、体の大きな力士揃いのなかに一際小さな力…

「温故創新」190717 N287 伊波喜一

不老不死 何のためにぞ 若返る 天与の使命 果たさんかなと 先月、米ワシントン大学の今井眞一郎チームが老い防止酵素を発見した。若いマウスの血液に含まれているこの酵素は、「eNAMPT」と呼ばれる。体内の脂肪組織で作られ、血中を回っている。高齢の…

「温故創新」190715 N286 伊波喜一

何のため 誰のためにと 問いながら この現実を いかに生きるや 内戦やISなどのゲリラによる惨状が、伝えられている。これらの国や地域には、人種間の対立や宗教上の反目が横たわっており、経済状況の悪化が輪をかけている。また、大国間の代理戦争の結果、…

「温故創新」190714 N285 伊波喜一

取るからは その使い道 はっきりと 示すべきかな バランスシート 10月から消費税が10%にあがる(予定)。消費税は1989年に導入され、30年かけて3%から10%にあがる。正直、1割の消費税は取られ感が強い。財布のひもが固くなることは、容易に想像がつく。 …

「温故創新」190712 N284 伊波喜一

長雨に 畑の土の 黒々と 陽ざし届かず 米実らぬか 7月の日照時間(12日間)が、東京では5・2時間である。統計を取り始めた1961年以降最低となった。この日照不足で、野菜や果物の成長に影響が出ている。米も十分に穂が実らず、新米そのものの収穫が危ぶまれて…

「温故創新」190709 N283 伊波喜一

控訴せず 人権侵害 考慮して 政府判断 値千鈞 9日、ハンセン病元患者の隔離政策に関し、政府は控訴しない方針を決めた。訴訟は患者に対する国の誤った隔離政策で差別を受け、家族離散などを強いられたとして元患者の家族561人が国に損害賠償を求めたもので…

「温故創新」190707 N282 伊波喜一

七夕の 願い叶えん 空翔(かけ)て 晴れの一時 待つ身ぞ長し 7日は小暑・七夕。あいにくの梅雨空で、今年は織り姫と彦星の出会いは見られなかった。来年まで二人の出会いはお預けとなる。天空を彩る星たちの、壮大なロマンを楽しみにしたい。 ゴルフの日本プ…

「温故創新」190704 N281 伊波喜一

天の声 地の声聞くか 紫陽花の 雨に打たれて 色冴え冴えと 突発性難聴になったのは15年前になる。朝起きると右耳がボワ~ンとしていて、耳に水が入っているかのよう。おまけに平衡感覚が保てず、まっすぐ立つのに往生する。しばらく経ってから、右耳がピーと…

「温故創新」 190701 N280 伊波喜一

学問の 根を張るまでに 時(とき)経りて 花と木の実を 見るのはいつか 沖縄県国頭郡恩納村に、沖縄科学技術大学院はある。創立は2011年で、まだ8年しか経っていない。その創立の芽は2001年、当時の沖縄・北方対策、科学技術政策担当大臣が、沖縄に国際的な大…

「温故創新」190623 N279 伊波喜一

戦没の 霊とむらうか 慰霊の日 犠牲の上に 繁栄ありて 今日、沖縄では慰霊の日がしめやかに執り行なわれている。先の大戦から、74年目の節目を迎える。20万人にものぼる住民、軍関係者、そして大戦に関わらざるを得なかった外国人が、亡くなった。亡くなった…

「温故創新」190613 N278 伊波喜一

毎日の 疲れたまるや 爆睡し 帳尻合わせる 睡眠負債 梅雨に入り、陽の出ない日や雨の日は涼しい。涼しいというより、寒く感じるほどだ。ここのところの寝苦しさから解放されて、眠りも深まる。 睡眠負債は現代の病ともいうべきものである。現代人は今、眠り…

「温故創新」190602 N277 伊波喜一

何かしら 怒り立つ人 増えた感 原因探しを するやいなやと 現代は怒りをため込みやすい時代である。インターネットの普及やグローバリズムの席巻は、私達の生活に著しい便利さをもたらした。反面、個人の自由度がなくなり、息苦しさを覚える。個人だけでなく…

「温故創新」190601 N276 伊波喜一

秋川の 河原涼しや 薄曇り カレー作りて しばし憩わん 昨日、秋川の河原でFSRの子ども達とカレー作りをした。河原では高校生の一団体が、バーベキューを楽しんでいた。先週と異なり、昨日は薄びよりで気温も27℃と低く、川面を流れる風が心地よかった。 米…

「温故創新」190530 N275 伊波喜一

努力して 解決できぬ 依存症 国は対策 急ぎ講ぜよ 通勤電車では実に多くの人が、スマホ情報に目を通し、ゲームに興じている。この傾向は加速する一方で、新聞や書籍を手にする人を凌駕している。一度、スマホの便利さを手にすると、もう手放せなくなる。 厚…

「温故創新」190523 N274 伊波喜一

会心の 笑み浮かぶかな 辛抱し 1433 最多に並び ここのところ、まるで真夏日のような強い日差しが照りつけている。東京も32℃を記録し、5月としては過去2番目に暑い。今月から来月にかけては運動会など野外での行事が多いので、熱中症にはくれぐれも注…

「温故創新」190514 N273 伊波喜一

バリバリと 空の一角 突然に 遠雷の音 天候不順 日中の暖かさに惑わされ薄着で出かけると、夕方から急に冷え始め、夜半には寒さが応える。ここのところ、天候が不順である。 娘の小学校入学祝いに植えたサクランボの実が、今年も豊作だ。昨年、縦横に伸びす…