「温故創新」190602 N277 伊波喜一

何かしら 怒り立つ人 増えた感 原因探しを するやいなやと

 現代は怒りをため込みやすい時代である。インターネットの普及やグローバリズムの席巻は、私達の生活に著しい便利さをもたらした。反面、個人の自由度がなくなり、息苦しさを覚える。個人だけでなく、社会全体にその閉塞感が広がっている。そのイライラ感がたまりコントロール出来なくなると、怒りが爆発する。 日本では怒りを生の形でぶつけると、大人げないと思われ、それがその人の評価となってしまう。確かに、無差別・無制限にに怒りをぶつけるべきではないし、それは傍迷惑でしかない。しかし、怒りは時と場合によって、対人関係だけでなく社会全体を変えていく原動力になりうる。 例えば身近な例として、種々のハラスメントに対して声を上げたことで、世の中が変わっていくなど、その好例である。だから、怒ること自体は何かを変えていくエネルギーとなっていく。要は怒りかたや怒るタイミングを、相手との距離感を保ちながら、上手に表現することである。 アンガー・マネージメントは、この怒りを上手に処理しコントロールしていくことをいう。感情的にならずに、ウイットを利かせながら話が出来る人こそ、大人である。