「温故創新」210726 N829 伊波喜一

生命の リズム壊れて 暴走す 免疫反応 命の調和   

 入道雲が空高い。コロナ下でつい忘れがちだが、日中の暑さは想像を絶する。上手に陽を避けながら、熱中症を防ぎたい。 

 自然免疫の一翼には、インターフェロン応答という、ウイルスに対抗する働きがある。新型コロナはこの働きを抑えようとする。そのため、自然免疫の別の一翼が働いてコロナに対抗しようとするが、時として暴走し、獲得免疫を破壊する。 

 元来、人は免疫力が働いているので、ウイルスなどから身を守っている。しかし、これまでに経験したことのないウイルスには、無防備の状態に近くなる。 

 例えば現在、インド株など変異種が出てきて、猛威を振るっている。これの獲得免疫を得るまでに時間がかかるが、変異株の感染速度はそれをはるかに凌ぐ。

 今後、日本株に他の株が入り混じった複合型の拡散が、現実問題となってきている。 

 特に、都市部のように密接した空間で人が交われば、それだけで感染拡大する。無観客開催の五輪だが、全ての人流が止まるわけではない。その上、五輪が終われば、パラリンピックが待っている。

 感染第5波が現実問題になっているからこそ、今後1ト月間の自粛生活を上手にコントロールし、感染対策をとってゆきたい。

 九仭の功を一簣に欠くことだけは、避けなければならない。