「温故創新」210727 N830 伊波喜一

産休の 講師認めて 非常勤 現場の声を 汲みあげるかな   

 台風8号が関東甲信を直撃している。雨量や風量が激しく、屋外や海上の五輪競技に大きな影響が出てくる。全国的にも大きな被害が起きないことを祈りたい。 

 文科省は体育の専科制を始め、少人数制や特別支援教育支援員などの人員配置を実施している。

 実際、学校現場は人手不足である。限られた人員で補おうにも、授業以外にやることが多すぎて、振り回されているのが現状である。 

 先頃、教員免許更新講習の取り下げが話題となった。

 更新内容に必然性がなく、且つ免許失効の危機があるとなれば、補充人員の確保に支障が出る。

 そんな中、出産や病気で教職員が特別休暇を取ることが出てくる。ところが、「3カ月以上の代替勤務は、常勤職員扱いとする」としている。そのため、担任業務を務めなくてはならない。生徒のためには、その制度の方が良いことは道理である。 

 しかし、授業はしたいが、それ以外の担任業務は他の人に任せたい、という講師も多い。その場合には、常勤講師ではなく非常勤講師という扱いとなる。

 残念ながら、今の制度では代替教員が充当できず、今いる人員で休暇を取る職員のカバーをしなくてはならない。

 国はこのような課題を総点検し、改正する時期が来ている。