「温故創新」201124 N600 伊波喜一

愛着が 人間形成 基礎となる 3つのH 心がけなん    

 イチョウが葉を散らしている。公園では幼児が遊んでいる。夢中になって遊んでいる姿を見るのは、楽しい。 

 児童虐待が止まない。虐待を受けると、過度のストレスによって成長ホルモンが抑制される。そのため体が大きくならなかったり、脳が委縮して言葉や知能の発達が遅れたりする。

 これを機能的冬眠と言い、生きるために最低限度の機能を働かせる。 

 しかし、子どもには回復する力がある。そのキーワードが愛着である。愛着を土台にして、自尊心が育まれ、レジリエンス(回復力)が高まる。 

 反対に自己肯定感を持てないと、環境に左右される。常に他者と自己を比べ、勝他の念(相手に勝ろうとする)に駆られる。

 そうなると、今あることに満足することが出来ない。この傾向性が修羅を現ずる。人と比べて生きる生き方は、不幸である。 

 本来、子どもは想を膨らませ創造していくことが好きだ。

 その自発性や興味を伸ばすには、3つのHが効果的だと言われている。褒める励ます・(視野を)広げるの3つである。

 何か特別なものを与えるのではない。子ども目線でそのつぶやきに耳を傾け、同感し同苦する。

 平凡なこの積み重ねの中にこそ、子どもの未来を拓くカギがあるののではないだろうか。