「温故創新」190623 N279 伊波喜一

戦没の 霊とむらうか 慰霊の日 犠牲の上に 繁栄ありて

 今日、沖縄では慰霊の日がしめやかに執り行なわれている。先の大戦から、74年目の節目を迎える。20万人にものぼる住民、軍関係者、そして大戦に関わらざるを得なかった外国人が、亡くなった。亡くなった方達の中には、遺品どころか遺骨さえも見つからない方が相当数ある。遺族の心情を思うと心が痛む。ただただ、御霊が安らかであらんことを祈るばかりである。あわせて、辺野古基地建設の推移についても注意深く見ていきたい。 米プロバスケットNBAに八村塁(るい)選手が指名された。バスケの競技人口は、全世界で4億5千万人といわれる。NBAはその頂点にあり、百万分の一の確率である。その八村選手は西アフリカベナン人の父と日本人の母の元に生まれた。母語が英語でないため、将来NBAで活躍することを見越し、英語を習得するために猛特訓をした。見た目の違いということから辛い経験もしたが、そのことをバスケと英語という公用のツールに置き換え・乗り越えた経験は、NBAで大いに活かされるだろう。 先の大戦のような軍拡競争ではなく、スポーツという競争で世界に挑みゆく八村選手を、応援していきたい。