「温故創新」190813 N297 伊波喜一

温暖化 台風発生 次々と 被害拡大 防ぐ手立ては

 台風8・9・10号が日本を直撃している。特に10号は赤道付近から北上してくるものの、日本の北にある高気圧に阻まれて、迷走気味にある。 地球温暖化に関するデータは1904年から取られており、2005年の100年間で0.74%上昇している。これは二酸化炭素など、人間の産業活動によって排出された人為的な温室効果ガスが原因と見られている。気候変動に関する政府間パネル(IPPC)が発行した第4次評価報告書(AR4)によれば、2100年には平均気温が1.8ー4℃上昇すると予想されている。そうなると、洪水や干魃、酷暑やハリケーンなどの異常気象が増加する。生態系に甚大な影響を及ぼすため、食糧危機に加え、飢餓に伴う難民の発生、伝染病の蔓延など、想像を絶する困難が予想される。世界のGDPに与える影響も深刻で、20%の損失が見込まれている。 しかし今後10~30年間、人為的温室効果ガスを削減することにより、損失を減らすことが出来る。つまり、私達の小さな努力がもたらす影響は、想像以上に大きいのだ。節電節水、エコロジー、どんなことからでもいい。先ず始めてみてはどうだろうか。