「温故創新」221223 N1147 伊波喜一

報告を 出来る喜び 年の瀬に 師の励ましに 心勇みて

 昨日と打って変わり、今朝は青空が広がっている。日中は少しだけ気温も上がり、陽射しが目に眩しい。

 福岡のN先生から、甘いイチゴを頂いた。色つやといい大きさといい、見事である。拙著の御礼とのことで、かえって恐縮した。

 師匠池田先生に、この1年間の報告をさせていただいた。コロナ下もあり、3年ぶりとなる。1月に義弟の心臓弁膜症の手術、3月に父4月に義父が亡くなったことを報告する。父も義父も体調を崩して入院していた。それが無事に退院でき、家族に見守られて旅立った。コロナ下だけに、幸いという以外にない。

 11月末には、長女が無事出産した。妊娠することも難しいなか、昨年は流産をした。それから色々とあったが、自然分娩で子を授かった。泣き声を上げた我が子を抱けたことは、望外の喜びだった。

 異郷の地で出産するのは、大変である。だから上さんと二人、産後の手伝いには必ず行くと決めていた。筆者も初孫を抱いて初めて、母の生前の口癖が実感された。「孫達には、戦争の悲劇だけは味わわせたくない」。これは戦争でこの世の地獄を味わった者の、心からの叫びだったに違いない。孫を両手に抱いていると、母の言葉の重みを感じた。

 師匠にこれまでの事を報告でき、晴れ晴れとしている。自分を見守ってくれる師匠に報告できることほど、有り難いことはない。