「温故創新」240416 N1408伊波喜一

突発の 病に翻弄 孫介助 手助けする人 好意に涙  

 庭の木に鳥たちがやってきて、朝から口角泡を飛ばしている。

 コスタリカの孫の熱が引かず、今日で4日目となる。首の後ろや手足に赤い発疹が出来て、唇も皮がめくれたようになっている。

 解熱剤で熱を下げてきたが、どうも効果が疑わしい。もしかして、日本人に多く発症する川崎病と、症状が瓜二つじゃないのか?!

 幸運なことに、救急外来で受診した公立病院の医者が川崎病のことを熟知していて、即刻入院となった。

 川崎病は大動脈瘤が出来て、心臓を圧迫する。血栓が出来ないよう、初期治療が重要とされる。予後の状況を考えると、このタイミングで入院できたことは幸運に尽きる。

 入院は7日間でその間、病室で孫の面倒を見なくてはならない。病室には1人しか待機出来ないので、相当数の人数でローテーションを組まなくてはならない。

 有難いことに、家族以外に親戚や友人、職場の同僚、SGIメンバーが申し出てくれた。忙しい中、快く声をかけ手助けしてくれることに、感謝で一杯だ。上さんと二人駆けつけようにも、それが出来ない。現地の方の真心が、有難くてたまらない。

 異国で暮らすことは、限りなくハンデが多い。しかし、そのハンデを共有すれば、それは互いにとってかけがえのない財産となる。孫の病を通して、そのことを実感している。