「温故創新」240418 N1409伊波喜一

親しんだ 多摩ナンバーを 返却し 沖縄ナンバー 希望番号   

 夜半に風が強く吹いた。枝が揺らされて、枝擦れの音が聞こえる。

 港川の陸運局に、自動車のナンバープレートを取り替えに行った。東京の多摩ナンバーで30数年を過ごしただけに、このプレートには愛着がある。

 下4桁9179は、「悔いなく」と読みかえることが出来る。悔いなく自分らしく闘い切る。その足として、マイカーは活躍してくれた。

 家族で大阪の友人に会いに行った時は、家族4人車中泊をした。狭いながらも、かろうじて足を伸ばして寝ることが出来た。途中寄ったスパの湯船で手足を伸ばした爽快感は、比べようがない。

 義弟が心臓手術で上京してきた時には、羽田まで迎えに行った。孫達がコスタリカから来てくれた時には、成田まで迎えに行った。節目節目で活躍してくれたこのナンバーを、今後も是非使いたい。それで、希望ナンバーを申請した。

 陸運局では多摩ナンバーを外し、沖縄ナンバーに取り替えた。今日から、活動の舞台がこの地に移る。戸惑いながらも、自身や家族のために悔いなく走り切りたい。

 同時に、地域のために出来ることもあると思う。これまで重ねてきた経験は、必要とする人に活かしていけばいい。

 時間やお金を出し惜しみすることなく、自利だけでなく利他の気持ちで自身の歩みを進めたい。第2の9179の人生に賭けてゆきたい。