「温故創新」230728 N1241 伊波喜一

涼しげな 暑中見舞い 目を引かれ 病の渦中 声励まして    

 連日の猛暑である。気温もさることながら、湿度の高さは、不愉快この上ない。居ても立ってもいられない。忍耐の限界を超えそうだ。 

 冬に乾燥肌の治療でかかって以来、久しぶりに皮膚科を受診した。今回は、いぼの治療である。典型的な老人性いぼで、悪性のものではない。医学的には「脂漏性角化症」と呼ばれる。

 紫外線による長年のダメージや、皮膚の老化が原因で出来る。シミと混在していたり、シミが時間の経過とともに老人性いぼになることもある。それだけ、皮膚の劣化が進んできている。

 長年、紫外線を浴び続けてきた上に、ここのところの紫外線の強さである。肌が紫外線負けしても、不思議はない。

 今回、徐々に大きくなってきたいぼを、液体窒素で破壊した。根治には至らないかも知れないが、繰り返し治療していくことが大事である。紫外線対策や栄養バランスを保ちながらの、持久戦である。
 知人が検査入院する。局部が癌化しているので、転移していないか丁寧に検査する必要がある。このケースで恐いのは、見逃し診療である。隠れたり転移していたりする癌細胞を、いかに根気強く見つけ出し、完全に除去できるか。良いスタッフに恵まれて、手術が大成功するよう祈る思いだ。

 途中、目にした蛍の暑中見舞いがあまりに懐かしく、早速買い求め、知人に書き送った。「生き延びて、また一緒に飲もう」と。