「温故創新」221103 N1132 伊波喜一

性病の 経過恐ろし 梅毒の 知識蓄え 感染防がん               

 今朝は風が暖かい。コートを脱いで、上着だけでも温かい。これから本格的に冬がやってくるが、ほっと一息つける感じだ。

 梅毒の感染が1万141人を数えた。梅毒は「梅毒トレポネーマ」という細菌に感染することから起こる。

 感染した粘膜や皮膚との接触でうつり、性交だけでなくキスでもうつる。感染して1カ月前後で、陰部や口にしこりができる。

 自然に消えた後、1~3カ月ほどして全身に赤い発疹が現われる。発熱や倦怠感が出ることもある。恐いのは、治療せずに放置すると、3~10年後に皮膚や骨にゴムのような腫瘍や、大動脈の一部がこぶのように膨らむ大動脈瘤が出来たりすることだ。

 放置して伴侶や家族にうつしたりして、不幸の連鎖を辿った例は過去にも枚挙がない。

 性に対する正しい知識と対処法が徹底されないことで、不幸の連鎖を繰り返した例は、枚挙にいとまがない。

 男性66%、女性34%のうち、20代と30代で57%を占める。これは自覚症状に気づかなかったのか、それとも知識に対する無知の故なのか、気にかかる。治療法としては抗菌薬があるが、注射がより効果的である。

 初期対応を早くしてきちんと治療すれば、治る病気である。勇気を持って受診し、徹底的に治療していくことを願う。