「温故創新」211115 N941伊波喜一

感染症 対策関連 予算付け 補正予算を 本予算へと              

 青梅街道沿いの大ケヤキから、茶色く色づいた葉が舞い降りてくる。次から次へと降りてくる。秋もいよいよ深まりを見せている。

 それにしても、日中の暖かさよ。陽が出ていると、ほっこり暖かい。 

 新型コロナワクチンの開発をめぐって、日本は欧米に大きく水をあけられた。

 米国には、BARDA(アメリカ生物医学先端研究開発局)がある。これは、感染症に特化した政府機関のファンドである。毎年ベンチャー企業や大学に、1800億円の資金提供を行っている。

 今回のmRNAワクチンの基礎研究にも、この資金が提供されている。日本が出遅れたのは、この基礎研究費が削られたことが大きい。 

 国内でも塩野義製薬が診断薬、ワクチン、経口治療薬を開発している。特に経口治療薬の開発は、焦眉の急である。

 これから日本型変異株などが流行することが、予感される。日本人にあった経口治療薬の一日も早い開発が、待たれる。

 そのためには政府が安定供給を約束し、官民一体で開発を推し進めていかなくてはならない。与党公明党が政府に働きかけて、経口治療薬を買い上げる措置を講じたことは高く評価できる。国家戦略を立て開発を支援してこそ、日本の発展も支えられよう。

 今後、政府は感染症対策を長期戦略の元、補正予算ではなく本予算を組んでバックアップしていきたい。