「温故創新」211130 N956 伊波喜一

新型の 変異株に 慄きて 都市の封鎖か 同時株安                  

 ここのところの冷え込みで、車に霜が降りている。寒いわけである。これから3月までは、朝晩の冷え込みが激しくなる。体調管理には、十分気をつけたい。

 新型コロナウイルス「オミクロン株」の出現に、世界が身構えている。南アフリカで見つかったこの変異株は、デルタ株以上の感染力があるとも言われている。

 その特徴として、「スパイクたんぱく質」に30カ所の変異がある。また感染症が増加したり、ワクチン2度接種の効果がなかったりと、感染力の高さが図抜けている。

 すでにオーストリアは全国的なロックダウンに入り、ドイツやオランダも規制を強めていた。イスラエルはいち早く、入国禁止の措置を取った。

 米ファイザー社や独ビオンテック社は、すでに変異株の研究に着手し、ワクチン開発を進めている。欧米諸国の危機管理意識と危機管理能力の高さには、つくづく舌を巻く。

 株式市場はダウ株が1千ドル下げ、3万5千ドルを下回った。日経株は2万9千円を割り込んだ。再び物流が止まり、モノ不足が再燃する。人流も抑え込まれ、GoToキャンペーンが遠のく。これでインフレになったら、日本は勿論のこと、世界経済は破綻する。

 世界各国ともに、慎重で難しい舵取りを迫られている。