「温故創新」210306 N687 伊波喜一

精神の 荒廃進む 力ずく 修羅界現じ 不幸に巻き込む          

 暖かさに紛れて、花粉が舞っている。国民病とも言われる花粉症。目も鼻も耳までも痒くなる。特効薬が待ち望まれる。 

 2020年に全国の警察に寄せられたドメスティックバイオレンス(DV)の相談件数は、8万2643件にのぼった。前年より436件増で、01年のDV防止法施行以降、過去最多を更新した。

 コロナの感染拡大に伴い在宅時間が増え、家庭内暴力が深刻化、潜在化している可能性もあるとして、警察庁は相談対応を強化するとしている。一方、ストーカーの相談は2万189件で、昨年より723件減となった。

 DV相談の被害者は女性が76%で、加害者の男性75.9%とほぼ一致している。ストーカー相談の被害者は87%が女性で、加害者の男性80%とほぼ近い。

 DV加害者は30代・40代で50%を占める。ストーカー行為を行った男性加害者は30代・40代で計37%、50代の12.8%を加えると約50%となる。 

 DVとストーカー行為を合わせると10万2832件となり、1日当たり281件も起きている。

 この事実を、コロナ禍のせいにしてよいものかどうか。

 日本人の精神が幼稚化し、衝動性を抑えられないことに危惧の念を抱いている。