「温故創新」221006 N1120 伊波喜一

人と会い 若さの秘訣 保ちなん 脳も頭も 活性化せん             

 雨続きの今朝は、外気温が13℃である。通勤電車の中も、一気に冬の装いである。コート姿も、ちらほら見受けられる。冬到来である。 

 60代になると、気力や体力が落ちてくる。70代になれば、なおさらのことであろう。

 コロナ下で感染症リスクを恐れるあまり、大体が人と会うことを避けてきた。外出せず人に会わないと、使わない筋肉がどんどん落ちてしまう。落ちた筋肉は、元に戻りにくい。フレイル(虚弱)である。

 こうなると、筋力の衰えが加速する。2週間寝たきりの生活をすると、7年間で徐々に衰える筋力が一気に落ちる。筋力が落ちると行動範囲が狭まり、生活の幅が縮小する。認知機能も衰える。何よりも、生活に色どりが乏しくなる。

 女性はしゃべることで、認知機能を維持する。女性のおしゃべりは、男性の10倍のスピードと量と転回力を持っている言われている。さもありなん。

 話題が次々に変わり、エンドレスである。相手の話にうなずき・うなずかれながら、何時間でも続く。話せば話すほど元気になるのだから、素晴らしい。

 子育てをしても介護をしても、女性の共感能力に勝るものはない。おしゃべりを楽しみ、話の輪を広げていく。そのことで、自分だけでなく相手も喜びを感じる。自他ともの幸福は、身近にあるようだ。