全国で 児童虐待 広がりて 29年 最多更新
まるで春を思わせる陽気だ。柿の実がたわわに成っていて、青空に映える。明日はさらに暑くなるとのことである。
全国の児童相談所が2019年に対応した全体の件数が、19万3780件に上った。
1990年度の統計開始以来、29年連続で最多を更新した。前年度からの増加数も3万3942件で、過去最多だった。
厚労省によると、身体、ネグレクト(育児放棄)、性的、心理的の虐待4類型のうち、最多は心理的の虐待4類型のうち、最多は心理的虐待で10万9118件にのぼる。
警察の通告による対応が年々増え、19年度は9万6473件で全体の50%となった。これは10年前の15倍に匹敵する。
子どもの前で家族に暴力を振るう「面前DV」も増えている。
身体的虐待は4万9240件、ネグレクトが3万3345件、性的虐待が2077件となっている。
経路別では近隣知人が13%、家族親戚が8パーセント、学校7%と続いている。近隣・家族を合わせても2割強にしかならない。
困り切っている時に、周りに安心して相談できる人がいない社会は、不幸である。
人は一人では生きていけない。お互い様という発想なくして、豊かな共生社会を築くことは出来ない。