「温故創新」210127 N649 伊波喜一

誰一人 置き去りにせぬ この地球 他を思いやる 心配りて        

 昨夜からの雨が上がった。そのせいか湿度が高く、蒸す。今週は雨が続くようだ。 

 SGI提言の後半では、「核とSDGs」を巡る討議の開催を訴えている。核軍備を拡大しても、それで戦争を抑止できるわけではない。軍拡競争は広がる一方である。そこに歯止めをするために、国際原子力機関IAEA)の知見を活用するよう求めている。

 IAEAはこれまでにも、ガン治療の普及やエボラ出血熱やジカ熱など、感染症検査を支援してきた実績がある。今回のコロナウイルスにも、その経験を活かせる。 

 軍拡を廃止し、そこに費やす莫大な予算を環境保護に充てる。例えばアフリカの砂漠地帯を緑化し、そこに農場を開く。

 この「グレート・グリーン・ウォール」で、これまで2000万㌶の土地が蘇生している。 

 世界経済フォーラムは、自然環境重視型の社会経済システムに移行し再生可能エネルギーを導入すると、全体で4億人の雇用が可能と予測している。 

 これらの提言は、決して絵に描いた餅ではない。自然環境を守り、雇用を促進することで、若者が生きる希望を持てる社会を築ける。 

 各国の指導者や識者がSGI提言に真摯に耳を傾け、その第一歩を印すことを期待する。