「温故創新」201010 N558 伊波喜一

コロナ後に 米中覇権 塗り替わる グローバリズム 欠陥克服              

 雨がずうっと降り続いている。寒い一日だ。この調子だと、冬に突入の様相である。 政府中枢高官のコロナ感染者を、次々に出している米国。マスクもせず集会を開き、感染者を増やし続けている。国のトップの無責任極まりない言動が、世相にダイレクトに反映している。その様子を見ていると、パクスアメリカーナの時は、すでに去ってしまったことを感じる。 経済制裁と軍事干渉、民主主義の拡大を軸とするグローバリズムの欠陥を補うには、どうしたら良いのだろうか。

 1つ目は、地球環境にやさしい「グリーン社会」化への移行である。2つ目は、「デジタル社会」化への転移である。3つ目は、「福祉健康社会」化への転移である。これまでのような株主優先、大富豪一人勝ち社会から、中間層・低所得者層への分配をしていかなくてはならない。 そのためには、歴史とイデオロギーを超えて、そこに生きる人の身になって考える社会の創造が不可欠である。互いの言い分を認め、譲り合い、連携していく。 その考えに立てば、多様な国々が集まっているアジアとヨーロッパの交流は、困難も大きいが大きな可能性を秘めている。 パクス・アジア・ヨーロッパの時代が来ている。