「温故創新」200928 N548 伊波喜一

独占の グローバリズム 改めん コロナ後の世は 皆で分け合い            

 好天の一日だった。洗濯日和の予報通り晴れて、日中は半袖でも暑いぐらいだった。朝晩との寒暖差が爽やかだった。

 コロナ後の世界は、まだ先が見通せない。グローバリズムの拡大に乗じて、全世界に生産や販売拠点を構えたグローバルカンパニーは、今どこも苦戦している。

 そんな中、デジタル技術を駆使して活路を見い出そうとしている企業がある。日本の製造技術は高い。従来なら、日本から技術者を生産拠点に派遣し、品質管理を行っていた。ところが、コロナ禍でそれが出来ない。 

 そこで、デジタル技術で遠隔操作ならぬ遠隔指導を行った。

 最初は上手くいかなかったが、次第に点検や技術のポイントが焦点化され、作業工程の確認が進むようになった。 

 その一方、デジタル大手GAFAの独占は目に余る。

 4社の時価総額は3兆ドルと莫大で、寡占状態にある。まさに中央集権化している。 

 これに対し、EUは5月「一般データ保護規則(GDPR)」を導入した。これにより、個人情報を企業が域外に持ち出すことが禁止された。富の独占は搾取と階層分離を生み出す。なぜなら、グローバル化は根こそぎ収奪するからだ。 

 自利と他利を共存させる東洋的中庸が、今求められている。