「温故創新」200701 N467伊波喜一

灰色の ベールかかりて 長雨が 梅雨明け空の 待ち遠しきか 

 昨夜は横なぐりの雨だった。全国的に大雨と強風が吹き荒れた。

  家の外の木々も、ところどころ葉が飛び散っている。予報では、梅雨明けはまだ先のようだ。 

 「ふるさと納税」をめぐって、最高裁泉佐野市に軍配が下った。総務省の言い分は、泉佐野市のやり方はふるさと納税の趣旨から逸脱しているだ。

 一方、泉佐野市は、地方自治体で知恵を絞りお金を集めた途端、言いがかかりをつけられたである。 

 しかし、制度設計をした総務省にも、寄付金ほしさに返礼品競争にひた走った泉佐野市にも、問題がある。 

 確かに、総務省の言うように地方の活性化を求めるあまり返礼品合戦がエスカレートすることを避けるのは、理にかなっている。が、これは予想された事である。

 であるならば、始めから「返礼品は寄付額の3割以下の地場産に限る」と方向性を示すべきである。 

 一方の泉佐野市も、都会の富裕層目当てに、地場産以外のギフト券攻勢を仕掛けるのは、いかがなものか。

 今、グローバリズムとコロナ禍の影響で、国内の地場産業は厳しい局面にある。そんな中、本気の人達が本気で作っている本物の味を、応援していく。それぐらいの気概と情熱と包容力を、示してほしい。