「温故創新」210512 N754 伊波喜一

航空機 脱炭素化に 舵を切る バイオ燃料 再エネ活用     

 日中は暑いが、朝晩は涼しい。夜更けから夜明け前にかけては、薄い毛布では肌寒いぐらいだ。 

 コロナ下で世界の航空需要が見直しを迫られている。そんななか航空分野から出る二酸化炭素の削減に、国交省が取り組んでいる。

 19年度日本発着の航空機運航に伴うCO₂排出量は、国際線が1500万㌧、国内線が1000万㌧にのぼった。これまでのジェット燃料から順次、バイオ燃料へと切り替えていく。

 バイオ燃料は藻類、木質バイオマスが原料で、対応する航空機部品の開発などを国が支援する。既に海外のメーカーは水素や電気で動く機体を、積極的に開発している。 

 一方ターミナルビルの照明や空調、荷物運搬車両などでは太陽光パネルを設置して、再生エネ施設の整備や車両電動化などに取り組むとしている。 

 トヨタエネオスは次世代技術の実験都市「ウーブン・シティ」で、二酸化炭素を排出しない水素を用いることで提携している。水素を活用した定置式の発電設備を備え、環境負荷を少なくする取組だ。 

 依正不二(環境と人間とは密接に関連し合っていること)を中心に据え、グローバル戦略を探る。

 SDGsを視野に入れれば、日本には実に多くの可能性があることに改めて気づくのではないだろうか。