「温故創新」210222 N675 伊波喜一

米国が パリ協定に 復帰する 世界が協力 リーダーシップを         

 朝晩の冷え込みがうそのように、日中はマスクが暑苦しく感じる。陽射しの強さは、まるで初夏のようだ。今週で2月も終わる。 

  米国がパリ協定に復帰した。バイデン大統領は外交や安全保障政策の柱に、気候変動対策を据えている。

 4月22日に主要排出国の首脳らが参加し、温室効果ガス削減目標を引き上げを促す。その旗振り役を担いたいとしている。

 米国の二酸化炭素排出量は、中国に次いで世界第2位である。

 国内に石油やシュールガス採掘場を抱え、大量消費の傾向を抑えられない国だけに、今後の排出削減目標が焦点となる。

 国内では再生可能エネルギーや電気自動車(EV)、省エネのインフラ整備などを進め、新型コロナウイルス感染症流行で混乱した経済や雇用の改善を目指している。 

 今回、米国がパリ協定に復帰したことで、世界中の意識がまとまる方向へと傾いていく。

 これまでの分断、対立、独善、ドグマから、協調と多様性へと舵を切っていくことだろう。

 特に地球温暖化防止への取り組みは、グローバルな視点に立ち、先進国が音頭取りをしていく必要がある。その要にあるのが米国であり、サポート役の日本である。 

 運命共同体である地球の舵取りを、両国に期待したい。