「温故創新」201215 N612 伊波喜一

黒い砂 小惑星で 採取され りゅうぐう2の 快挙初かな         

 昨晩は冷え込みが厳しかった。布団が暖まるまでに、時間がかかった。これからしばらく、この寒さが続く。 

  JAXAは探査機「はやぶさ2」から分離、回収されたカプセル内で、大量の黒い砂粒を見つけたと発表した。小惑星の物質を地球に持ち帰ったのは、2010年の初代「はやぶさ」以来である。 

 今回、着目されるのは、有機物や水を含むとされるC型小惑星からの回収である。

 C型小惑星は、炭素系の物質を主成分とする小惑星である。 代表的なC型小惑星には、ケレスやリュウグウがある。

 ベンヌNASAが探査する予定で、そこから持ち帰る予定の試料とりゅうぐうの試料とを交換する予定である。

 JAXAは今後半年間かけて、顕微鏡による観察や分析を行う。

 試料のうち40%は、将来のために残しておく。これは、科学的知見や分析技術の高度化に備えた措置である。 

 ロケット産業や航空産業の開発と実力で、日本は世界に大きく水をあけられている。しかし、高度な技術をコンパクトに活かすやり方でなら、世界に誇れるものがある。5Gなどと共存しながらも、先端技術を高めることが出来る。

 この力の源は、日日の学びにある。考え続けることを、大事にしてゆきたい。