「温故創新」210511 N753 伊波喜一

行き先を 失う食材 勿体ない 食べて応援 生産サイト     

 サクランボの収穫が終わったと思ったら、ブルーベリーの実が膨らんでいる。不思議なもので、暑いと実の生りがいい。今夏は暑くなるかも知れない。 

 緊急事態宣言に伴って、飲食店の休業や時短営業が続いている。行き場を失った食材を、どうするのか。

 これを消費者に届け、生産者を応援しようという動きが広がっている。オンライン直売所を設けて販売するやり方で、売り上げ減を回避している。 

 例えばこれまでマルシェ(青空市場)へ出品していたものが、コロナ下ではそれが出来ない。そこでオンライン販売に切り替えたところ、販売が持ち直した。

 中には高価格で販売していた品を安く販売したり、多様な商品開発につなげたりと、流通販路の拡大に努めている。 

 このようにピンチをチャンスに変えた背景には、コロナ下で持続可能な社会の必要性を実感していることが大きい。

 大量生産・大量消費で食品ロスが発生するのは、SDGsに反する。そのことを、生産者も消費者も我がこととして捉えることが出来た。

そこにネットを介在させたことが、功を奏した。

 地球という資源には限りがある。一つ残らず大切に活用してこそ、人も含めた生きものに優しい社会となるのだ。