「温故創新」200820 N515 伊波喜一

 

コロナ禍で 供給網の 見直しを リスク分散 世界連携   

 残暑が続いている。40℃を超えるようになると、地面にも大気にも暑さが残り続ける。熱帯夜で睡眠が不十分になる。 

 コロナ禍の影響を大きく受けて、中国からのサプライチェーン見直しが行われている。

 加えて中国は人件費の高騰もあり、安い労働力を求めてベトナムへの拠点移動が本格化している。 

 インドも医薬品(ジェネリック)の拠点となっている。医薬品の原料はほぼ中国から輸入している。そこで、国内生産を拡大しようとしているが、原材料が高騰している。

 各国からの投資を呼びかけているが、感染者が270万人を超えている。また、道路や電気のインフラが未整備のため、敬遠されている。

 一方、自動車産業などでも国内に生産拠点を新たに拵え、サプライチェーンを確保しようとしている。

 グローバル化の夢に酔いしれて、国内産業を空洞化したツケが回ってきたことに、気づかされた格好だ。

 何のことはない。グローバル化で一人勝ちしようとしたが、そうはさせないとコロナに教えられたようなものだ。 

 資本分散で安全リスクを取るのは構わない。しかし、弱肉強食で弱者を切り捨てるような合理化は懲り懲りだ。 

 共存の哲学を持ってこそ、共栄はあるのだ。