「温故創新」200519 N437 伊波喜一

生き方の 意味考える コロナ禍の スピーディーある 対応望まん   

 予定より早く雨が降り始めている。体感温度が17度と肌寒い。

  長野・岐阜県境では断続的に地震が続いている。梅雨を控えて天候が安定しない。

 今年度1~3月期GDPが年率3.4%減となった。今後、経済は元より社会活動の再建に数年かかるだろう。

 そうなると、財源の創出が課題となる。最低賃金を上げ、雇用期間や福利厚生など待遇改善を速やかに行い、社会的弱者を出してはいけない。 

 厚労省は、コロナの影響で経営が悪化している医療機関へ、診療報酬を前払いする方向で検討している。通常、診療報酬は2か月後に支払われるが、前払いすることで経営を補助する。 

 明石市ではコロナ中退の危機にある困窮学生へ、前期学費分として100万円を無利子貸与すると発表した。 

 東京都のコロナ感染拡大防止協力金支給率は3%。申請件数は9万件で、作業が遅々として進んでいない。手続きが複雑なことと担当職員の不足で、作業が滞っている。

 これは行政改革・財政改革の名のもとに、必要な人員や部署をカットしてきた結果である。不要不急のムダづかいとして、曖昧さを嫌悪してきたツケである。 ゆとりを持たない社会は息が詰まる。人は元来、非合理な生きものなのだ。