「温故創新」200518 N436 伊波喜一

解雇され 食べていくこと 出来ぬ人 頼りは行政 公的資金ぞ      

 昨日のあの暑さが打って変わって、今朝は肌寒い。 

  先の見えないコロナ禍で、非正規雇用の働き口が無くなっている。2019年日本の雇用者数は5660万人、非正規雇用者数は2165万にのぼる。約38%が非正規となる。

 この中には一業種だけでは生活できず、複数のバイトをかけもちして食いつないでいる人もいる。 

 筆者にも、派遣社員をしている友人がいる。彼によると、今まさに「雇い止め」状態にあるとのことだ。

 昨年までは半年更新の契約だったが、今年になって3か月更新となった。コロナショックで、「6月の更新は厳しい」と伝えられた。

 このあと仕事が見つかればいいが、今はどこも人を雇う余裕はない。アルバイトが見つからず、職安通いをするとのことである。

 ただ、状況は極めて厳しい。一体、これからどのようにして食べていくのか、また病気になったらどうするのか、他人ごととは思えない。 

 厚労省も人材派遣会社も、雇い止めの詳細を発表していない。

 どの地域のどんな産業で、誰(外国人も含めて)が派遣切りされているのか、詳細を公表すべきであろう。

 自分の都合のみで生殺与奪する社会。相手の人生を考慮だにしない社会。このように人を人として遇していない社会に、愛着を持つ人が一体あろうか。 国のあり方のまえに、人の遇し方を考えていきたい。