「温故創新」200502 N426 伊波喜一

さわさわと 風渡るなり 五月晴れ 風鈴の音が 耳に涼しく

五月。衣替えである。風が爽やかで、陰干しに最適である。日中は陽ざしが肌に痛いが、朝夕は肌寒い。

ひと月前には雪が降るような陽気だったのが、信じられない気がする。四季の切り替わりは自然の妙を感じさせる。 

コロナ対応も長期戦になってきた。休業自粛や休校もいつまで続けていくのか、国の具体的指針がいよいよ必要となってきた。

昨日、安倍首相は「全国、一か月程度緊急事態宣言を延長する」と述べた。この措置は、思った以上に感染減に至っていない現状からの判断である。

七大都市のように人口が過密している場合、接触8割減の達成は容易でない。長期化することは避けられない。となると、向こう一か月で収束することは難しい。いつまで、どこまで自粛を要請するのか、保証の範囲をどこまで広げるのか明確にすべきである。 

今必要な事は、出口戦略をきちんと語ることである。どこまで私達は社会的不便さに耐え、精神的不自由さに耐えるのか。

いつから、日常に近い生活を取り戻していくのか、明確に語るべきであろう。

集団の同調圧力に頼り、個人の意思をないがしろにするのは、民主国家のあり方ではない。

政治は、国民に忍耐を強い続けてはならないのだ。