「温故創新」200516 N435 伊波喜一

要請と 言う名の強制 いつまでか 長引く休業 命取りにも     

 南の方では台風1号が発生した。その影響か、今朝は時折風が強く吹く。雨交じりで湿度が高い。草木もぐんぐん伸びていく。 

  電車通勤をしているが、今のところそれほど混んでいない。座席は詰めて座らず、一人分空けて座っている。

 そこに詰めて座るのは何か悪いことをしているようで、気が引ける。コロナの自粛が、多分に影響しているようだ。 

 10年来通っている飲食店が、閉まったままである。もう二か月近くになる。ぶらりと行ってみようにも、閉まっていては仕方ない。音沙汰がないので、葉書を出したが返事がない。

 気になって電話したら、「まだ自粛中。再開したら立ち寄って下さい」とのこと。 

 個人事業主は、日銭を稼いで生計を立てている。一人もしくは家族経営がほとんどである。

 日銭が入ってこないと、生活どころか仕入れも出来ない。仕入れても客が来なければ、積もるのは赤字だけである。 

 休業要請という名のもとに、個人に自粛を強いるやり方。非常事態を利用して、国民の意識を横並びに向けさせるやり方。現実の生活が成り立たないのに、さらに不透明な我慢を強いるやり方。どこか変ではないだろうか。 

 この手の曖昧さをそのままにしては、決してならないだろう。