「温故創新」210506 N748 伊波喜一

法的な 根拠伴う 説明を 宣言の意図 正しく伝えん          

 湿り気のある風が吹いている。今日は晴れるが明日は崩れるとのことで、陽気が定まらない。 

 政府は緊急事態宣言の延長を、考慮している。繰り返される宣言と実効性の手応えの無さに、国民に厭戦気分が広がっている。

 その一方で、変異株が猛威を振るっている。インドでは1日当たりの感染者が、100万人に達しようとしている。この現状を政府がどう捉え、国民にどこまで協力を求めていくのか。 

 法律に根拠のある規制が合憲とされるには、目的がはっきりしていなくてはならない。

 ①規制の目的が、自由の制限を正当化できるほど重要である。②規制の方法が合理的かつ必要不可欠である。 

 そのためには、③具体的目標を国民に分かるように説明すること。そして④補償を含めた規制のあり方を、具体的に示すことだ。 

 ①と②はコロナ感染当時と変異株が出てきた今では、大きく異なる。ワクチン接種の普及状況を鑑み、海外出入国規制をどうするのか。

 また休業要請と同時に、長引く休業補償をいつまでどの範囲まで続けるのか。

 その上で、改めて国民に理解を求めていかなくてはならない。

 目標と計画、実行と反省の過程を、政府は早急に国民に可視化する必要があろう。