「温故創新」210107 N629 伊波喜一

感染の 拡大受けて 宣言を 緊急事態 飲食厳し         

 西日本は大荒れの天気である。大雪が続いている上に、大量の雪が降り積もる。生活インフラの麻痺が懸念される。 

 緊急事態宣言が再発令された。昨年4月と比べてみると、今年の発令の特徴が分かる。

 昨年は幅広い業種を対象に、営業時間短縮を要請した。今回は飲食店の営業時間を短縮を中心に、検討中である。

 前回、学校は自治体で休校を要請。外出は自粛要請。イベントは開催自粛を要請した。今回は一斉休校せず。夜間自粛を要請。開催要件を検討中である。 

 しかし、不思議である。イベントは自粛せず、飲食は自粛まがいを要請する。要請に応じない場合には飲食店名を公表するなどは、ほとんど社会的制裁に近い。

 さらに不思議なのは、夜間自粛を要請していながら、イベントはOKで飲食はダメとしているところだ。

 スポーツなどのイベントは、午後8時までに終える性質のものではない。当然、夜間外出に抵触する。にもかかわらず、イベントはOKで飲食は不可とする根拠には説得力がない。 

 コロナを完全に封じ込めるのであれば、飲食のみならず旅行やイベントも含めた国民生活を最低限保障するというセーフティネットへの細やかな対応が、必要ではないだろうか。