「温故創新」210108 N630 伊波喜一

国挙げて 世界に旅立つ 人財を 今こそ育む コロナに打ち勝ち          

 暴風雪で昨夜は大荒れの天気だった。空の便も欠航が相次いだ。低気圧の影響は侮れない。気をつけてゆきたい。 

 国際社会における力とは何か。それは「信用」である。日本はかつて、経済力で世界を席巻しようとしてきた。

 ところがバブルが弾けてみると、後塵を拝することとなった。以来30年、復活の兆しは見られない。 

 日本には世界に誇れる財産がある。それは化学や技術に留まらず、文化・芸術にも及ぶ。その根幹を成すのが教育である。 

 強烈な個性人を育てるには西洋流の教育があうが、相互の意見を尊重する教育では日本式のやり方があっている。

 明治以降、日本は西洋流の教育を追いかけてきた。その良さも当然あるが、そろそろ集団で伸びていくという日本流の教育に立ち返っても良い頃だ。 

 同質性の高い日本では、内なる改革は難しい。改革は外圧という形を伴って、常に外からやってくる。

 視点を変えてみれば、日本は外からの侵入に強いと言える。侵入されて破壊の限りを尽くされるように感じるが、創造的破壊に変えてゆけるところに日本文化の包容力がある。守っては壊されを繰り返す中から、新しい文化のきざはしが見えてくる。 

 促成栽培では、文化や教育は実らないのだ。