「温故創新」201012 N560 伊波喜一

コロナ後の 世界経済 ゆるやかに アジアを軸に 変わりゆくかな                

 雨が上がり、曇天が覗いている。トンボがどこからともなく姿を見せる。秋が深まっていく。 

 米中の覇権問題は、大統領選後に岐路をむかえる。西洋式のデモクラシーでは、統治できないのが中国である。

 13億民の胃袋を満たすのは、並みの政治統率力では出来ない。米国が今後どう中国と向き合うのか、慎重に見極めたい。 

 コロナ後の世界経済は、アジアに主軸を移していく。各国自治体の迅速な対応は、もはや「国」を超えた「地域と都市」の連携が必要であることを証明した。 

 同時に、防疫・防災・福祉医療・食の安全は、国をまたいで連携することが必須である。5Gの情報革命を活かし、エネルギー・環境・科学技術・文化交流の領域で、アジアが協力していく。 

 コロナ禍で軍事安全保障は、全く機能しなかった。

 有事の際、国境を超えて協働する人間安全保障システムを構築することは、喫緊の課題である。

 その手始めとして、日中韓三国が協力しスーパーグリッド(国際的送電網)構想を図っていく。

 この三国が協力することで、アジアは安定する。アジアの安定は欧州との連携を緊密にする。結果として、世界経済が循環していく。 

 近くの友人と手を携えることを、忘れてはなるまい。